Activity Report

活動報告

講演会「タウトの見た桂離宮、左官職人の見た桂離宮」

京都大学で、ドイツのアーヘン工科大学元教授、マンフレッド・シュパイデル先生を招いて、講演会「タウトの見た桂離宮、左官職人の見た桂離宮」が開催されました。
シュパイデル先生は、桂離宮を絶賛したことで知られる建築家、ブルーノ・タウトの研究家。日本の左官と職人を愛し、30年にわたって左官職人の久住章
さん、原田進さん、都倉達弥さんをアーヘン工科大学に招き、ワークショップを続けていらっしゃいました。

まず、シュパイデル先生が「タウトの心に響いた桂の美」をテーマに講演。タウトが来日以前にたどってきた道を、タウトに気持ちを推し量りながら解説してくれました。
続いて久住さんは、1986年から91年にかけて桂離宮の松琴亭、笑意軒などの土壁や三和土の修復に携わった経験をベースに、創建当初に使われていた土や技法に対して、考察と想像を巡らせました。
「(日本の左官は)キタナイ土から、あんなにきれいなものをつくるのです」と、シュパイデル先生は目を輝かせていました。

提供:一般社団法人日本左官会議
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