Future

左官の未来

後進に向けて技術の継承、人材教育

左官という伝統技術の継承・発展に貢献

現在の左官人口の大半を占める60歳代の職人が間もなく退職を迎え、このままでは、日本の左官職人の半数が消えてしまうと言われています。
日本の伝統建築文化を支えてきた、左官の技が消滅してしまうかもしれないのです。
そこで道下組では、さまざまなイベントを通して、左官職人の「技」「志」をPRし、「左官」に関心を深めてもらい、就職したくなる人、増加作戦を実行中。
そうして就業した人に対して、さらに技を高めるためのサポート体制という、左官人口の底上げ&パワーアップを図る仕組みづくりを目指しています。

インターネットを検索すれば、すぐに情報を得られ、解決方法が得られる今の時代。
長い歴史とともに発展してきた左官のルーツがおざなりになってしまっています。
日本古来の伝統や文化、自然や地球を崇拝し、使う人のことまで思いやる気持ち…、
それらの素晴らしさに私たち日本人自身が気づかず、海外に流出してしまっていることが残念で仕方ありません。
若い職人がもっと成長すれば、左官の未来は明るくなる。
日本人が誇る、モノづくりの根源をキープし、発展させていかなければなりません。

一般社団法人
日本左官会議の連続シンポジウム
「職人がいる町、塗り壁のある暮らし<福岡編>」
道下組は、同会賛助会委員です。

2019年2月25日、2020年秋のユネスコ無形文化遺産の登録を目指し、「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」が申請されることが決まりました。
このような活動を日本左官会議は後援しています。

子どものお仕事体験

子ども向けの建設業イベントでは、左官屋さんのイベントブースを担当しました。
このイベントは建設職人の仕事を体験して頂き、より多くの人へ、建設業界の魅力を発信することを目的にしています。普段見ることの出来ない職人たちの匠の技や、業種ごとの仕事を体験してもらうことで、建設業への理解を深めて頂く事、将来の担い手となる子供達へ、建設業、建設職人という職業の魅力を発信します。

「左官技能士1級、2級」の サポート

受検生への事前講習会や、試験に合格するために左官技能インストラクターによる指導・訓練など。
技能検定の課題は、日頃の左官作業とは異なり、時間内に決められた手順で、規定の寸法に、美しく仕上げなければなりません。社内スタッフはもちろん、みらいを担う若者に訓練を施し、課題をクリアして、自信へと繋げていってほしいと願っています。

※左官技能士1級、2級

左官(左官作業)技能検定実技試験問題の概要は次のとおりです。
なお、試験での使用材料等については実施年度により一部変更されることがあります。

■1級
(1)壁、天井及びそで壁の一部と仮定された下地に所定の塗り仕上げを行なう。
(2)下吹きされた吹き付け下地(普通合板)に仕上げ吹き付けを行なう。試験時間10分

■2級
(1)壁及びそで壁の一部と仮定された下地に所定の塗り仕上げを行なう。
(2)下吹きされた吹き付け下地(普通合板)に仕上げ吹き付けを行なう。試験時間05分